AGA治療薬としてフィンペシアを検討する際に、日本で承認されている「プロペシア」やそのジェネリック医薬品(フィナステリド錠)と、具体的に何が違うのか気になる方もいるでしょう。有効成分は同じフィナステリドですが、いくつかの違いや特徴が存在します。まず、最も大きな違いは「承認の有無」と「入手方法」です。プロペシアおよび国内のフィナステリド錠は、厚生労働省によって有効性と安全性が審査され、承認された医薬品であり、医師の処方箋があれば国内の医療機関や薬局で入手できます。一方、フィンペシアは日本では未承認薬であり、国内での正規流通はありません。入手するには、個人輸入やその代行サービスを利用する必要があります。次に、「価格」の違いです。一般的に、フィンペシアはプロペシアや国内のフィナステリド錠(特に先発品)と比較して、価格が安価であるとされています。これは、主に製造国の物価や開発コストの違いなどが理由と考えられます。この価格の安さが、個人輸入でフィンペシアを選ぶ大きな動機となっているようです。また、「製造・販売会社」も異なります。プロペシアは米国のメルク社(日本ではMSD社)が開発・販売していますが、フィンペシアは主にインドのシプラ社などが製造しています。製造国や製造会社が異なるため、品質管理の基準や体制にも違いがある可能性があります。さらに、「添加物」や「剤形(錠剤の見た目など)」にも違いがある場合があります。有効成分は同じフィナステリドでも、錠剤を形作るための添加物(賦形剤、コーティング剤など)は、製品によって異なることがあります。ごく稀に、この添加物の違いがアレルギー反応などを引き起こす可能性も否定できません。錠剤の色や形、刻印なども異なります。まとめると、フィンペシアとプロペシア(及び国内ジェネリック)の主な違いは、①国内承認の有無、②入手方法、③価格、④製造会社、⑤添加物や剤形、となります。有効成分は同じですが、特に安全性や品質管理、入手方法のリスクといった点で大きな違いがあることを理解しておく必要があります。
3月20