抜け毛の質に注目AGAのサインかも

抜け毛の質に注目AGAのサインかも

抜け毛の本数だけでなく、その「質」に注目することが、AGA(男性型脱毛症)の可能性を早期に発見するための重要なポイントです。健康な状態でも髪は抜けますが、AGAが進行している場合の抜け毛には、通常とは異なる質の変化が現れます。どのような抜け毛に注意すれば良いのでしょうか。健康なヘアサイクルを経て自然に抜け落ちる髪の毛は、多くの場合、ある程度の太さと長さを持った「硬毛」です。毛根部分(毛球)も、ふっくらとして丸みを帯びているのが一般的です。しかし、AGAが進行し、ヘアサイクルの成長期が短縮されると、髪は十分に成長する前に抜け落ちるようになります。そのため、抜け毛の中に以下のような質の毛が増えてきます。「細い毛」:他の抜け毛と比べて、明らかに細く、弱々しい感じがする毛です。指でつまんでみても、ハリやコシが感じられないかもしれません。「短い毛」:髪がある程度の長さに伸びる前に抜け落ちてしまうため、短いままの抜け毛が増えます。「毛根が小さい、または萎縮している毛」:抜けた毛の根元部分(毛球)が、健康な毛に比べて小さかったり、形がいびつだったり、あるいはほとんど見られなかったりすることがあります。これは、毛根自体が十分に発達できなかった、あるいは縮小(ミニチュア化)していることを示唆します。これらの「細くて短い、毛根が未熟な毛(軟毛)」の割合が、抜け毛全体の中で明らかに増えていると感じる場合は、AGAが進行している可能性が高いと考えられます。シャンプー時、ドライヤー使用後、朝の枕元などで、意識的に抜け毛の質をチェックする習慣をつけてみましょう。もちろん、全ての細い毛や短い毛がAGAによるものとは限りません。髪の生え変わりの中で、自然に抜ける軟毛もあります。しかし、以前と比べて明らかに軟毛の割合が増加している、あるいは太くしっかりした抜け毛が減ってきた、と感じる場合は、AGAの初期症状である可能性を疑い、専門医への相談を検討することをお勧めします。抜け毛の「質」の変化は、見た目の薄毛よりも早く現れることがある、重要なサインなのです。