生え際!頭頂部!薄毛サインが出やすい場所

生え際!頭頂部!薄毛サインが出やすい場所

薄毛、特に男性型脱毛症(AGA)には、症状が現れやすい特定の部位があります。それが「前頭部(生え際)」と「頭頂部(つむじ周辺)」です。これらの部位に変化が見られ始めたら、それはAGAが進行し始めている「前兆」である可能性が高いと考えられます。なぜこれらの場所が薄くなりやすいのでしょうか。それは、AGAの原因となる男性ホルモン(DHT)の影響を、これらの部位の毛根が特に受けやすいためです。DHTを生成する酵素(5αリダクターゼ)が多く存在し、かつDHTを受け取る受容体の感受性が高いという遺伝的な特徴があるのです。では、具体的にどのような変化に注意すれば良いのでしょうか。「生え際」については、額の左右の剃り込み部分が徐々に後退していく「M字型」のパターンが典型的です。以前よりもM字の角度が深くなってきた、あるいは生え際全体のラインが上がってきたと感じたら、要注意です。また、生え際の髪の毛が細く、短く、弱々しい産毛のようになっていないか(軟毛化)も確認しましょう。「頭頂部」については、つむじ周辺の髪の密度が低下し、地肌が透けて見えるようになってくる「O字型」のパターンが多く見られます。自分では確認しにくい場所なので、合わせ鏡を使ったり、スマートフォンのカメラで撮影したりして、定期的にチェックする習慣をつけると良いでしょう。つむじの渦が以前よりぼやけて見えたり、広がって見えたりする場合もサインです。頭頂部の髪のハリやコシがなくなり、ボリュームが出にくくなったと感じることもあります。これらの部位の変化は、AGAの初期段階で現れることが多いため、見逃さないことが重要です。側頭部や後頭部の髪は、比較的AGAの影響を受けにくいため、これらの部位と比べて、生え際や頭頂部の髪質や密度に明らかな差が出てきたら、AGAの可能性を強く疑うべきでしょう。もちろん、これらの変化が必ずしもAGAであるとは限りませんが、最も可能性の高い原因と考えられます。もし、生え際や頭頂部に気になる変化が現れたら、それは放置すべきではない「禿げる前兆」かもしれません。早めに専門医に相談することをお勧めします。